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断章的に。温泉ヶ岳・大山、エボシ山(東丹沢登山詳細図踏査)・石砂山(高尾登山詳細図踏査)

温泉ヶ岳

友人の磨砥井君他二名との恒例のキャンプは、曾遊の地と云っていい、奥日光湯元温泉と決まったので、例によって磨砥井君の愛車に同乗して早朝、中禅寺湖畔に到着した。日光連山は未踏の太郎山や山王帽子山などに食指が動くものの、友人の登山意欲は相変わらず減退しているようで、嘆かわしい限りである。仕方なく朝飯前程度の行程を提案して了承された。車で金精トンネル迄登ると、既に男体山を中心とした鳥瞰図的な展望が広がっている。標高1800mを越えているのでさもありなんである。

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2018/5/26
金精トンネル出口(8:10)---金精峠(8:45)(9:00)---温泉ヶ岳分岐(9:55)---温泉ヶ岳(10:05)---金精峠(11:20)---金精トンネル出口(12:00)

温泉ヶ岳と書いて、ゆせんがたけ、と読む。金精トンネルの脇に駐車場が設えてあり、其処から登山道は急峻を辿っていた。磨砥井君は七分丈のパンツにローカットシューズで、完全に山を舐めきった装いであった。此れは後になって彼を難渋させることになったので、私の溜飲は下がった。

ロープ迄出現する厳しい傾斜を経て、金精峠に達する。荒々しい風情の金精山に往復してもよいが、足元悪い危険マークが登山地図に記されているので、友人に気遣い、温泉ヶ岳迄とした。丸沼と奥日光を挟んで北上し、根名草山と云う名前の良い山を経て奥鬼怒温泉郷に至る山稜には云い得ぬ魅力を感じるが、今日は其の序章を垣間見ると云う風な行程であった。

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等高線の幅が狭い温泉ヶ岳への登りは、しっかりした登山道がジグザグに展開され、歩き易いが、山頂近い処になると針葉樹林帯となり、残雪が思った以上に深い。軽装の磨砥井君は積雪を見て逡巡する様子が察せられた。七分丈のパンツにローカットシューズの姿では、心細いようである。私は知らんぷりをして、縦走路から分岐する温泉ヶ岳方面の道標を確認して、更に深い積雪の道に侵入していった。

私にしたところでローカットシューズには変わりは無いが、ストレッチスパッツを装着しているので不安は無い。軽アイゼンも携行していたが、使用する迄もなく、キックステップで道を作っていくと、背後から友人が其れを踏んでなんとか登って来る。

思いがけぬ雪に難渋している途上で、下山してくる壮年夫妻と擦れ違った。予定はもう少し先迄だったが此処で引き返すと云う夫妻と少しだけ談笑してから、程無く温泉ヶ岳の頂上に達した。奥鬼怒へ至る山稜を見渡し、念仏平避難小屋も目視できる。其の向こうに、燧ケ岳も顔を出す展望のよい山である。東方を眺めると、今迄見たことの無かった刈込湖と切込湖が森の中に浮かぶようにしているのが見渡せる。其の背後は太郎山と山王帽子山である。登ってみたかった山々が直ぐ其処に鎮座していた。

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金精峠に戻り、ひと休みで駐車場に帰還。全く物足りない行程であったが止むを得ない。湯元温泉キャンプ場で全員が集合し、その後は入湯して延々と酒宴が続き、安定した天候の儘、一夜が過ぎた。翌朝は、我が友人達のハイキング意欲が殆ど無いのを確認したので、未訪だった興味深い温泉寺に入湯。源泉に隣接した温泉寺の湯は吃驚するほど熱かった。

Photo

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大山・エボシ山(東丹沢登山詳細図踏査)

2018/6/7
ヤビツ峠---イタツミ尾根---大山---不動尻分岐---見晴台---エボシ山---見晴台---新阿夫利神社下社---男坂---大山ケーブル駅---大山ケーブルバス停

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「登山詳細図」の東丹沢版が改訂されることになり、大山周辺の確認踏査に参加した。世話人氏とMNさんと私の三人のメンバーで、此れは「日向山、天神尾根界隈・登山詳細図踏査隊と歩く」の時以来なのでとても懐かしい。過去の記述を確認すると、六年前のことであり、歳月の流れの速さに驚く。

ヤビツ峠から大山山頂迄は三人で登り、私は不動尻分岐から見晴台に至る、雷ノ峰尾根を下る。標高770m付近の東屋の在る見晴台を、「雷ノ峰」と呼ぶらしい。雷ノ峰から南の尾根を下った処に雷神社があるので首肯できる山名である。

其の雷ノ峰の東屋で地元の方(元地質学の先生だったとのこと)と話し込んでしまいやや長い休憩となり、其の儘尾根を下り続けて、地蔵が祀られた地点から尾根を東南方向に分け入る。標高653.3mのエボシ山は植林に囲まれた何の感興も湧かないピークであった。
引き返して二重滝を経由して阿夫利神社に出ると、丁度よく世話人氏と合流した。其の儘ふたりで男坂を計測し、女坂方面から帰還したMNさんと共に大山ケーブル駅からバス停迄の道は長かった。

世話人氏は、エボシ山に山蛭が居たかと云うことを気にしていたが、私は目撃していない。丹沢の鹿の駆除が進んでおり、山蛭も減少していると云う。六年前の山蛭から逃げ廻った踏査のことを思い出しながら歩いていると、やがて灼熱の舗装路に出た。大山ケーブルバス停にあるトイレで着替えを済ませて、伊勢原駅から少し離れた処に在る、昼間から開店している九州料理の居酒屋で酒宴。

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億劫で滅多に訪れなくなった丹沢界隈だったが、「新版東丹沢登山詳細図」の一助になれて嬉しい限りである。新版は折り畳んだ状態がコンパクトになり、更に使い易くなっている。等高線が読み易いルート図は地形図いらずで、読図の出来るハイカーは賛同できる内容の登山地図と云えるだろう。
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石砂山(高尾登山詳細図踏査)

2018/7/11
伏馬田入口バス停---石砂山---北西・北の尾根---県道517---藤野やまなみ温泉

相模湖駅から三ケ木(みかげ)に。乗り換えの7時40分発、月夜野行きバスは、此れを逃すと二時間以上無いので絶対に逃せない、焼山登山口から蛭ヶ岳に登る者には御馴染みのバスである。世話人氏とふたりで着実に乗車し、私はひとりで伏馬田入口バス停と云う処で下車した。伏馬田は「ふすまだ」と読み、いにしえの城下町のようだが、私は一路、石砂山に向かう東海自然歩道に向かう。

「登山詳細図」の定番、「高尾山登山詳細図」もリニューアル。其の確認踏査でやってきているのだが、此れ迄掲載されていなかった石老山、石砂山迄を網羅すると云うことで、完成が楽しみである。石老山は過去に子供を連れて登ったことがあるが(奇岩の数々が愉しく、相模湖を見下ろす展望のよい登山道だった)、石砂山は未踏である。公共交通機関利用では計画しにくい伏馬田からの入山は、先ず思いつかない行程であるので、此れも踏査ならではの趣である。

道志川を渡り、酷暑の中で舗装路を登り返す。伏馬田集落から東海自然歩道に入るが、暫くは鬱蒼とした樹林帯をトラバース気味に辿る。尾根に乗ると呆気なく稜線に到達する。途中に伐採地があり、猛烈な直射日光を浴びる。此の日は最高気温34度の真夏日で、既に全身を倦怠感が覆っている。其の伐採地で、小動物が列をなして歩いているから幻視かと思ったが、よく見るとタヌキの親子連れだった。

北西から登っていく伏馬田コースは、石砂山を直登せずに、左手にトラバースして鞍部に乗り、東に折り返していく。間も無く到着した石砂山の頂上には誰も居ない。木製テーブルとベンチは木陰になっていたので、心地好く過ごすことができた。青野原バス停で下車し、東の尾根を踏査して登って来る世話人氏を待つことになるが、私の辿ってきたコースよりも距離は長く、所謂バリエーションルートでもあるので時間が掛かるのは必定で、私は暑さで疲弊した身体をベンチに横たえる。其の儘少し眠ってしまったようで、気が付くと頭がすっきりした感じである。三十分くらい経過していたので起き上がり、紫煙を燻らせて茫然としていると、汗だくの世話人氏が登ってきた。

山頂直下が厳しかったようで、勿論猛暑の所為もあるが、さすがに鍛え方が違う世話人氏は、少々の休憩で出発すると云う。ふたりで北西に延びる尾根を下り、登り返す572mのピークは西峰と手製の道標で示されてあった。其処から尾根は北上し、川上ドッケと呼ばれる499mの顕著なピークで世話人氏と別れる。私は右に、世話人氏は左に、二手に別れて踏査する。

北尾根の末端迄の道は明瞭とは云え、下り基調のバリエーションルートを単独で歩くので慎重になる。標高350mの、小さな等高線の閉じた瘤がふたつ並んだ処は、重機が入って山が切り崩されている。其の所為で北西方面の展望が開けている。正面に見える鉢岡山は綺麗な台形で、姿が良いので驚く。尾根は明確に続いていたが、間も無く作業道が左手に延びていて、赤いテープが誘導しているので其れに従う。最後は谷間に下降するが、植林の途切れた陽当たりのよい場所は草の繁茂が激しく、藪を掻き分けて傷だらけで下山した。

ロードメジャーを転がして、炎天下の車道を歩く。苦悶の行程だが、今日は最後に「藤野やまなみ温泉」で汗を流して麦酒で乾杯すると云う楽しみが待っている。そんな思いで歩き続けたが、辿り着いたやまなみ温泉の敷地内に人の気配が無い。休館日だということが判明して全身が弛緩して崩れ落ちそうになった。結局、藤野行きのバスで世話人氏と合流、都内某所で酒宴を催し帰宅した。

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コメント

明けましておめでとうございます。
最近は鳩ノ巣城山にはまっております。
また、どこぞの山へと行きましょう!

新年のご挨拶ありがとうございます!
今年も面白い山行を楽しみにしております。

去年の記録を今頃になって綴ってます。

七橋とアルペンコースまでがんばります(笑)

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