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断章的に。笹子駅から清八峠経由の御坂山、黒岳

2012/7/14

笹子駅(8:30)---清八山---八丁山---御坂山(16:00)

2012/7/15

御坂山(6:00)---御坂峠---黒岳---水口(11:00)

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雲取山初幕営から間髪入れずに登山詳細図踏査に参加すると謂う強行軍で、やや茫然自失の態で過ごしていたら、蒸し暑い季節に突入していたから、テント山行きをどうしようかと逡巡した。文字通りの高山に踏み込むべきなのに、謂い様の無い弱気が湧き起こり、御坂山系の黒岳で富士山を眺めながら幕営しようと謂うことになった。

日帰りでは躊躇してしまう、笹子駅から清八峠、そして御坂峠へと謂う距離感で、野営も止む無しと勝手に決め込んだ。結果としては、重い荷物を担いで、甲州街道の不快な車道歩き、そして林道に入っても舗装路の照り返しを受けて、発電所の手前迄来たらもうバテてしまっていた。清八峠への登りは厳しく、漸く辿り着いて、清八山に登頂した頃には、精魂尽き果ててしまった。富士山の秀麗な姿を見たのも此処が最後で、徐々に曇り空が広がる中、八丁山へと重い足を運ぶ。

御坂山と釈迦ヶ岳を遠くに見ながら、本来の野営目的地である黒岳迄歩ける自身を喪失した。16時をリミットに定めて、眺望の無い鬱蒼とした御坂山で本日の行程を終了。今回早速自分用を購入してきたMと、やや湿った地面に並べてテントを張った。虫が矢鱈と多く、テントの出入りを迅速にしないといけないのが神経に障る。其れでもひと通り夕餉の時間を愉しく過ごす。テントに入り、就寝しようとする頃、風が強くなり、木々のざわめきが怖かった。

翌朝は夜明けとともに起きたら、雲間から朝陽が顔を出した。今日は眺望を愉しめるのかと喜んだのも束の間。直ぐに曇ってきて、出発する頃には霧に包まれていた。樹林帯を緩くアップダウンしながら、御坂峠に到着。茶屋の廃墟と、鉛色の空と、草生した緑がなんとも謂えないコントラストを醸し出す。

A_2

蒸し暑さの中、充分に眠ったのにも係わらず取れない疲労感が増してくる。其れ程きつい登りでもないのだが、黒岳山頂、そして展望台に着いても霧の中で、空虚な気分だけが心を満たしていく。一瞬、凄い勢いで雲が流れて、富士山の稜線が見えて、アッと云う間に晴ればれと、その全容が現われた。ドラマティックだが、写真を撮る間もなく、すぐに霧が押し寄せてきて、ふたたび黒岳展望台は真っ白になった。

あまりの苦行に耐えられず、其の儘河口湖に向かって下山の途に入った。徐々に空は拡がりを増して、見事に富士山が其の姿を現した。烏帽子岩の尾根を前景に、絵に描いたような富士は、云い様の無い程、其の存在を遠く感じさせた。私は、私の感情が、山と触れ合っていないんだなと、薄っすらと思った。

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