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断章的に。沼沢尾根から馬仏山~烏尾尾根から三ノ塔

凍てついた空気に眩しい朝陽。永遠のような青い空を見上げて、山に行きたいと思うが、どうやら叶わずに此の暗い一年を終えそうなので、此れ迄の記録を端的に書く。

2011/12/18

川井駅(11:15)---34号鉄塔---沼沢尾根---馬仏山---岩茸石山---高水山---高源寺---軍畑駅(14:40)

天地山の余勢を駆って、ふたたび「松浦本」を参考に「黒山~岩茸石山~沼沢尾根」の項の、最後の部分を逆に辿り、岩茸石山からは普通に高水山へ歩いた。青梅線の川井駅は山肌に張り付いたように在る。無人の改札を出て、右手に曲がり駅に沿って行くと、突端から階段を下って、細いがしっかりした作業道に出る。いきなりの急傾斜を登り、植林地帯を地道に登って行く。

伐採された陽当たりのよい道から、やや平坦な樹林帯に入る。そして傾斜が始まり、登り続けているとやがて明るく芒が繫茂した34号鉄塔に着いた。ぽかぽかと暖かく心地よいので、鉄塔の下に座って大塚山方面の山々を眺める。ふたたび樹林帯に突入し、登りに差し掛かり、徐々に左手の眺望が開けてきた。大丹波の集落がミニチュアのように見渡せる。順光に照らされた都県境の尾根が絵のように平坦な感じで聳えている。

大きな露岩が現われ、其れを乗り越えて、徐々に高度を上げていく。馬仏山迄、いくつものピークを越えて歩き続ける。狭い尾根の道が遠く迄続いているのが見える。其れは駱駝の瘤と謂うよりも、冗長な馬の背を辿っているような気にさせる。日曜日の小春日和に岩茸石山へ向かっているとは思えない程、誰も居ない静寂の山歩きを堪能する。右手から惣岳山からの山容が迫ってくる。川苔山迄明瞭に見渡せた眺めのよい道から、鬱蒼とした感じの道になったな、と思い登りきったら、其処が馬仏山の頂であった。

F

眺望の無い山頂に暫く佇んでいたら、騒がしい話し声が聞こえてくる。関東ふれあいの道は、直ぐ其処なのだろう。時間と空間がずれていくような感覚を矯正しながら、私はハイキングの人々の群れに、さりげなく合流した。

2011/12/25

大倉(10:30)---竜神の泉---新茅山荘---烏尾尾根---烏尾山---三ノ塔---牛首---大倉(15:50)

E

一年以上ぶりに大倉に来たのに、そんな感じが全くしないような気がした。二ノ塔と三ノ塔が茶色い岩山のような色で明瞭に眺めることができる。長大な大倉尾根を久しぶりに歩いてみたいような気もしたが、自重して表尾根の烏尾山を目指すことにした。

戸川林道をゆっくりと、そして延々と歩く。新茅山荘からの烏尾尾根は、唐突に登り始める入り口で、落ち着かない気分で急登をこなす。樹林帯に入っても急な登りが続く。日曜日の丹沢にしては人が少ない道程であろうという計算だったが、時折下りてくる人と擦れ違う。廃れた道かと想像していたが、其処はさすがに丹沢と謂うべきか、古びてはいるが木段が敷いてある。

眺望の無い樹林帯を黙々と進み、やがて三ノ塔が右手に大きく聳えて現われ、振り返ると、相模湾と秦野の町が箱庭のように見渡せる。其処からはジグザグの登山道になり、やがて遥か遠くの塔ノ岳までの長大な尾根を見渡せる地点に来て、烏尾山に着いた。

C

富士は頂だけが雲に覆われているが、表尾根を初めとする丹沢の壮大な風景が一望できる。烏尾山は表尾根を縦走していると、束の間のポイントに過ぎないから、あっさりと通過してしまいがちだが、私はこの端整な山頂からの風景が気に入っている。箱根や伊豆、そして遠く海に浮かぶ伊豆大島を眺めながら、のんびりと食事をして佇んでいたら、いつしか薄暗くなってきて、やがて細かい粉のような雪が降ってきた。眺望は相変わらず明瞭なのに、いつしか烏尾山と三ノ塔の上空だけ、鉛色の雲に覆われていた。

D

三ノ塔から、烏尾山の姿を見下ろす。水無川が辿る先の大倉方面から、烏尾尾根が連なり、その背後に大倉尾根。そして富士山の不明瞭な姿。私は今更のように、自分の脚だけで歩いて来たのが信じられないような、不思議な気分を、満喫していた。

付記

久しぶりに放射能測定(x線とγ線を検知するRAEシステムズ製「DoseRAE2」で空間放射線量を計測)

竜神の泉 0.05μSv /h
三ノ塔  0.07μSv /h

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