断章的に。温泉ヶ岳・大山、エボシ山(東丹沢登山詳細図踏査)・石砂山(高尾登山詳細図踏査)

温泉ヶ岳 友人の磨砥井君他二名との恒例のキャンプは、曾遊の地と云っていい、奥日光湯元温泉と決まったので、例によって磨砥井君の愛車に同乗して早朝、中禅寺湖畔に到着した。日光連山は未踏の太郎山や山王帽子山などに食指が動くものの、友人の登山意欲は相変わらず減退しているようで、嘆かわしい限りである。仕方なく朝飯前程度の行程を提案して了承された。車で金精トンネル迄登ると、既に男体山を中心とした鳥瞰図的な展望が広がっている。標高1800mを越えているのでさもありなんである。 2018/5/26 金精トンネル出口(8:10)---金精峠(8:45)(9:00)---温泉ヶ岳分岐(9:55)---温泉ヶ岳(1...

» 続きを読む

戸隠キャンプ場から黒姫山

最早恒例となった、高速バスの廉価乗車券を利用しての戸隠行である。高妻山に登頂したので、次はいよいよ戸隠山かと思案するところだが、平穏に山頂ビバークを愉しむ為に、黒姫山に登ってみることにした。毎度の同時刻に到着した戸隠キャンプ場のバス停から、暫くは県道を歩く。歩いていく先の正面に黒姫山が既に全容を現わしている。天候は申し分の無いもので、路傍の雑木林に点在する湿地には、水芭蕉も咲いていると云う、五月の連休明けの平日である。 2018/5/15 戸隠キャンプ場バス停(13:45)---大橋林道入口(14:15)---新道分岐(15:15)(15:30)---しなの木(16:00)---しらたま平(1...

» 続きを読む

断章的に。乾徳山、岩櫃山、男山。

「飯盛山の早春の候」以降、全く山行文を書くことができず今年が終わりそうなので、断章的に、そして備忘録的に記録を残すことにした。 ............................................................................................................................................................................................... 乾徳山 2018/3/11 乾徳山登山口バス停(9:45)---登山口(10:10)--...

» 続きを読む

槍ヶ岳

未明に横尾を出発し、予定通りの行程で殺生ヒュッテにテントを設営した後、私は念願であった槍の肩、槍ヶ岳山荘前のテラスに立っていた。そうして、改めて彼方に広がる景観を見渡す。穂高連峰に連なる山稜から左手に視線を移すと、端麗な常念岳がひと際に目立って屹立している。鉛色の空の下で、北アルプスの風景は、遥かに続く山並みを一望にしていた。 槍、穂高のパノラマを覆う曇天は、静止画のように変化も無く広がっていた。風も無く、人々も無言で風景を眺めている。穏やかな静けさと云うよりも、時が止まったかのような無機質な静寂が、周囲を包んでいた。暫くすると、静かな山岳風景の様相に変化が現われた。穂高連峰の方角に、一点から...

» 続きを読む

飯盛山の早春の候

厳冬期の北八ヶ岳登山が終わって、安堵した儘茫然となり、日常生活を過ごした。そうしているうちに、もう東京は春の気配になっていき、懊悩し苦悶の心境で揃えた雪山装備は、其の儘休養に入らざるを得ないようで、なんだか虚しいような気もする。単独行でも歩けそうな、未だ雪に覆われた山は無いものかと思案して、春季に発売される「青春18きっぷ」を初めて購入した。三月初旬に、八ヶ岳のような高山帯に、ひとりで入ることは出来ない。そう自分に戒めてから思いついたのが、小海線清里駅から歩く飯盛山である。標高1600mの低山だが、其の眺望は折り紙つきと云われる山である。其処に登って、八ヶ岳を眺めてこようと思う。 2018/3...

» 続きを読む

東天狗・初めての厳冬期八ヶ岳登山(後篇)

アイゼンを外して二重の扉を経て、黒百合ヒュッテの屋内に入ると、眼鏡が瞬時に曇って何も見えなくなった。土間の左手に在る休憩場所の小上がりは、隙間無く人々が蠢いている。ストーブの暖気と人いきれで、小屋の中は熱気に溢れていた。眼鏡を拭き直して前方を確認し、難渋しながら靴を脱いで、二階に上がると、薄っぺらい布団が敷き詰められている大広間に出た。 黒百合ヒュッテは、夕刻になってから宿泊客に布団の割り当てが行なわれるので、其れ迄は二階に上がることが出来ないと云う規則になっているが、我々は大広間の奥にある個室に入って、荷を下ろした。布団部屋のような狭い空間に、七人が泊まることになるが、此れで心おきなく仲間だ...

» 続きを読む

東天狗・初めての厳冬期八ヶ岳登山(中篇)

渋の湯行きのバスは二台の増便になり、全乗客を着席させて、快晴の茅野駅を発車した。乗客は当然のことながら、冬期登山の装備と恰好の者ばかりである。ザックに括られたピッケルの先端が乱立している。其れは自分も同様なのだけれど、禍々しい光景に見えるので落ち着かない。縄文遺跡の尖石から県道渋の湯掘線に入り、銀嶺の八ヶ岳と、純白の蓼科山が交互に車窓に現われる。今迄は遠く眺めていただけの雪山であったが、今日は其れに登る。しかし未だ実感は湧いてこない。今日の午後から天候は悪化し、降雪となる気象予報であったが、今のところそのような兆候は全く感じられない。 2018/2/10 渋の湯---黒百合ヒュッテ---中山峠...

» 続きを読む

東天狗・初めての厳冬期八ヶ岳登山(前篇・雪山装備の調達に懊悩する)

冬山の経験が殆ど無いに等しい私が、厳冬の二月に北八ヶ岳、天狗岳登山を敢行することになった。勿論自分の発想では無く、「登山詳細図」踏査隊のメンバーによる山行計画に参加させて貰うことになった所以である。リーダーである世話人氏に誘われて、その気になったのはいいが、其れからは、雪山装備の準備に就いて、頭を悩ませる日々が続いた。 登山計画書と共に送られてきた必携装備一覧によると、 登山靴(冬季用)、スパッツ、アイゼン十本爪以上、ストック、ピッケル、サングラス、ゴーグル、目出帽、冬季用手袋、ヤッケ(シェル)上下、防寒具、ニット帽、行動食、非常食、ツエルト、日焼け止め、地形図、登山地図、コンパス、GPS、ワ...

» 続きを読む

断章的に。馬返からの富士山・初めての吉田口ルート

2017/8/5 馬返(11:20)---一合目・鈴原神社(11:50)---二合目・小室浅間神社(12:30)---四合目・御座石浅間神社(14:10)---佐藤小屋(15:25) 2017/8/6 佐藤小屋(0:10)---六合目(0:45)---七合目・花小屋(2:40)---東洋館(4:00)---御来光休憩(4:50)---八合目・太子館(5:25)---元祖室(7:25)---八合五勺・御来光館(8:40)---九合目(9:35)---富士山頂・久須志神社(10:05)---佐藤小屋(14:30) 昨年の夏休みに遂行できなかった、吉田口一合目からの富士親子登山を、漸く完遂した。次男...

» 続きを読む

五地蔵山から高妻山

高速バスで長野駅に、そして古びた車体の路線バスに乗り換えて、戸隠を目指す。此の行程は、昨年の飯縄山を訪れて以来、三度目である。二度目は昨年の十一月初旬のことで、此の時の山行は、結局のところ目的を達せずに撤退した。帰京してから、沈鬱の気分の儘、暫く山から遠ざかった。 戸隠連峰の十一月、私は其の自然の猛威に圧倒されて、目的だった高妻山に登ることができず、翌朝に下山したのだった。 粉雪の舞う戸隠キャンプ場を今回と同時刻の、午後一時半過ぎに出発すると、弥勒尾根の途上で暴風雪になった。其れに抗いながら、積雪を踏んで六弥勒に辿り着いたのは午後五時を過ぎた頃で、稜線上を通り抜ける風はいよいよ強烈になった。下...

» 続きを読む

霧降高原から女峰山(後篇)

午前四時にテントから這い出ると、空は薄っすらと青味掛かった程度だったが、珈琲を沸かして飲んでいるうちに、あっという間に夜が明けた。昨日は間断無く流れる雲間から、時折覗いていた女峰山であったが、今朝は明瞭に、眼前に佇んでいる。  此処、一里ヶ曽根独標から北西に迂回する尾根が、北側の尾根を収斂して、女峰山に連なっている。晴天の順光で眺める女峰山は、直ぐ其処に在るような気がする。私は、心静かにテントの撤収を終え、整地した場所に岩礫を戻して、小さな祠に手を合わせた。女峰山登頂の朝は、此れ以上に無い好天のようであった。 2017/5/29 一里ヶ曽根独標(5:30)---女峰山(7:05)(8...

» 続きを読む

霧降高原から女峰山(中篇)

いよいよ一里ヶ曽根の山稜に差し掛かると云う鞍部で、残雪が現われた。五月の日光連山を甘く見ていた訳では無いが、私は軽アイゼンを携行してこなかったことを思い出し、内心で少し不安になった。残雪は登山道の周囲を覆っているだけで、踏路は明瞭に土の道が続いている。私は進路を真北に、眼前に聳える標高2209mの、尾根の突端に向かって登り詰めていった。樹木は閑散となり、巨岩の点在する稜線に出ると、先程迄の青空と陽光はすっかり影を潜めて、周囲はふたたび、鉛色の霧の道に戻ってしまった。 ヤハズと記された古い木標を通過する。鋭利な山容を形容する矢筈の意なのかは定かではないが、ヤハズを過ぎて間も無く、湧きあがる霧の中...

» 続きを読む

霧降高原から女峰山(前篇)

蛇行しながら標高を上げていく山行きのバスの車窓が、緩やかに鉛色へと、彩度を落としていった。霧降高原キスゲ平のバス停で、少なかった全ての乗客が下車した。文字通りの霧の中である。天空回廊と名づけられた、延々と続く階段は、其の儘小丸山に登頂し、其の先には、日光連山、女峰山へと続く登山道に接続している。私は、相変わらずの幕営行の為の巨大ザックを背負い、時折小雨が降る観光用ハイキングコースの階段を登り続けた。1445段の階段は歩幅に丁度良い間隔で段が続いている。ニッコウキスゲの群落を眺めるには未だ早い時期であり、行楽日和とは云い難い天候にもかかわらず、大勢の観光客が、尾根を直登する階段を、往来していた。...

» 続きを読む

八丁山・お伊勢山・稲村岩(後篇)

穏やかな夜が更けて、存外に寝入るのが遅くなった所為もあるのか、私はテント泊では珍しく、朝になる迄熟睡し続けた。テントから這い出ると、kz氏は既に起床していたので、目覚めたばかりだが、早速身支度を整える心積もりになった。周囲の光景は、朧気に朝靄が漂う曇天である。健啖家のkz氏は早朝にも係わらずラーメンを作って食しているが、私は珈琲を淹れて紫煙を燻らせている。 充実の幕営が終わり、鷹ノ巣山に登頂する気概が、既に消え失せてしまっていることを我々は確認している。其れで、鷹ノ巣尾根を踏破して其の儘、稲村岩尾根を東日原に下山しようと云うことになっているので、朝食は空腹を覚えた時点で摂る、と云うことにした。...

» 続きを読む

八丁山・お伊勢山・稲村岩(中篇)

右手に現われた鹿柵が長く続き、其れに沿って尾根の上を順調に登り続けていた。標高991m付近は日原川に落ちていく支尾根が分かれる平坦地で、鹿柵は此処で其の支尾根に沿って下っていくようであった。穏やかに長い勾配を歩き続けてきたので、小休止をする。尾根は此処から斜度を厳しくさせていくが、幕営用の巨大ザックを背負っている我々は、其れでも疲労感を漂わせることもなく、淡々と登っていた。 途中で、ツキノワグマ生態調査用のカメラが設置されていると記された看板を見て、熊がいるのか、と、kz氏が俄かに賑やかになる。出会い頭で熊に襲撃された経験のあるkz氏の反応は過敏だが、止むを得ないだろう。いるのかなあ。いるから...

» 続きを読む

«八丁山・お伊勢山・稲村岩(前篇)

2019年1月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

today

  • one day

twitter

  • naname's twitter
無料ブログはココログ

最近のトラックバック